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ぷちがーでん

ぷちがーでん

オレオレ詐欺に引っかかったふりをしてみた

2014年6月9日月曜日、オレオレ詐欺の電話がありました。
3度目の正直、警察に通報しまして、お巡りさんの指導(?)の下、2時間ほど騙されたふりをしてました。

以下、私と詐欺師のやり取りです。
ちなみに、全てメモしてましたが、参考のためにとお巡りさんが持っていったので、ある程度のあれです。

9時34分、最初の電話。
私「はい」(セールスと旦那側の親戚からしか掛かってこない番号のため、苗字は名乗りません)
男1「あのさ、警察から電話なかった?」(は!?こいつ、どこに掛けたか確認しないの?と、心の声)
私「え?警察??なかったけど・・・どうしたの??」(人をからかうの好きです、私)
男1「そうか~、ないか~、まいったな~・・・」
私「どうしたの?何かあったの??」(これは事故ったパターンかな~?)
男1「うん・・・実はさ、鞄無くしちゃってさ~困ったな~」
私「え~、そうなんだ~」(あぁ、事故じゃないんだ)
男1「うん、中にさ~、会社の書類と口座が入ってたんだよね~・・・じゃあさ、警察から電話あるかもしれないから、そしたら聞いといて」
私「うん、分かった」(何をだよ!?)
男1「また電話するから」
と、電話は切れました。

9時37分、警察に通報し、最寄りの警察署から急行させるのでお待ちくださいと言われました。

9時45分、2度目の電話。
私「はいはい」
男1「電話あった?」
私「ううん、無いよ」
男1「そっか、分かった。また電話するよ」
と、あっさり電話は切れました。

9時50分、3度目の電話。
私「はい」
男2「あ、れんげさんのお宅でしょうか?」
私「はい、そうですが」(お!?違う声の人だ)
男2「私、東京駅前交番の佐藤と申しまして、ショウマさん・・・とお読みしてよろしいんでしょうか?」
私「・・・はい」
男2「あ、よろしいんですね。ショウマさんの鞄が見つかりましてですね」
私「あ!見つかりましたか!良かった~」(と、喜んでみる)
男2「はい、それでですね、こちらの番号が連絡先になっていまして、ショウマ様とはどのようなご関係でしょうか?」
私「・・・息子・・・ですが」(本当は旦那だけど・・・息子にしとくべきよね?)
男2「あ、そうですか。では、ご本人様確認のため、ショウマ様の生年月日と勤務先と勤務先の電話番号をお教え願えませんでしょうか?」
私「・・・あの・・・個人情報は言ってはいけないと言われてますので・・・」(お巡りさ~ん、どうすればいいの~?)
男2「いや、あのですね、ご本人様確認をしなければ、我々も鞄の中を確認できないんですよ」
私「そう言われましてもね~、絶対に誰にも言っちゃダメだって言われてますから~、それに、去年だかに会社名が変わったって言ってたから、会社名は知らないです」(あれ?鞄の中見ないでなんでショウマさんの鞄だって分かるんだ?)
男2「いやいや、我々も困るんですよ、確認できないんで。生年月日くらいわかりませんか?」
私「・・・昭和○年△月□日ですけど・・・」(も~、なんでもいいや)
男2「あ、はい、ご本人様から聞いてたのと同じですので、確認取れました。鞄の中身なんですが、財布と携帯は抜き取られていました。残っていたのは、書類と、口座と、ポイントカードだけですね」
私「あ~、やっぱりお財布と携帯は無かったですか~。けど、書類と口座はあったんですね?」
男2「はい、あとポイントカードですね」
私「そうですか、でも見つかって良かったです~」
男2「ではですね、ショウマ様にご連絡を取っていただけないでしょうか?」
私「あ、はい、分かりました。電話します・・・いや、無理です。携帯は無かったんですよね?じゃあ、連絡取れないです」
男2「あ~、そうですか~・・・会社の電話はどうですか?」
私「いやぁ~、携帯に電話すればいいからって言われてて、会社の番号は聞いていないんですよね~」(実際、知らない私)
男2「あ~、そうですよね~、分かりました。こちらから連絡取ってみますので」
私「はい、そうしてください」
男2「では失礼致します」
私「は~い」
と、電話は終了。

9時58分頃、お巡りさん到着。
茶の間で上記のやり取りを説明しつつ、家族構成をお伝えしました。
そして、私の役どころが、妻ではなく、母ということになっていると伝えました。
お巡りさんは、私の息子を名乗る人物からの電話だと思っていたようです。
そりゃそうか。

10時5分、4度目の電話。
私「はい」
男1「あ、鞄、見つかったって連絡あったよ」
私「あぁ、さっき警察から電話あったから~。見つかってよかったね~」
男1「うん、でもさ、鞄の中の物、全部抜き取られてたんだよね」
私「は?それはおかしいでしょ?佐藤さんだっけ?携帯とお財布はなかったけど、書類と口座はあったって言ってたよ」(おいおい、あんたら、話が食い違ってるぞ)
男1「いや、何も入ってないよ。鞄だけみつかったんだよ」
私「だからおかしいでしょ?あったって言ってるのに鞄だけのはずないでしょ!!」(空っぽだったなら佐藤さんが取ったんじゃん)
男1「いや、見つかったのは鞄だけだよ」
私「・・・おかしいねぇ~あったっていうのに・・・どういうことなのかねぇ~?」(なんだ、こいつ!?)
男1「でさぁ、実は、口座って会社のなんだよね。でね、今日中に商談まとめないといけなくてさ~、無くしたの俺だから、少しは出さないといけないんだよね」
私「あぁ、そうなの?まぁ、自分のしたことだから仕方ないね」
男1「うん、そうなんだけど・・・今さ、上司と一緒なんだけど、ちょっと席外してるから、戻ったらもう一度電話してもいい?」
私「あ~、はいはい。いいよ」
男1「じゃ、また掛けるから」
私「はいよ~」
と言って、電話終了。

お巡りさんには、上記内容を報告。
そろそろお金の話になるということで、携帯番号と口座番号を聞いたら、警察に通報済みって伝えて終わらせよう、ということになりました。
口座番号さえ分かれば、口座凍結できますからね、って。

10時15分、5回目の電話。
私「はい」
男1「あ、俺だけど、ちょっとさ、今さ、上司の携帯からかけてるんだけど、上司が話したいんだって。代わってもいいかな?」
私「あぁ、はいよ、いいよ」
男3「あ、お母様でいらっしゃいますか?」
私「はい」
男3「私、ショウマさんの上司で、田中と申します。お世話になっております」
私「あ~、どうも、いつも息子がお世話になっています。今回はとんだことをしでかしましてすみません」
男3「あ~、いや~、それについてですが、今日中に商談をまとめないとならないんですよ。それでですね、ショウマさんがなくされたのが、会社の口座と商談の書類でして、ちょっとね、口座を凍結してしまったので、お金の引き出しができなくて、商談にならないんですね。それでですね、書類の方はなんとか再発行出来るんですが、口座はですね、凍結してしまったので、悪用されることはないんですが、商談のためのお金だったものですから、どうしても今日中に必要なんですね。で、今、私の母も何とかしてくれようとしていましててすね、今回はショウマさんの不注意ですので、こうしてお母様にもお電話させて頂かなくてはならなくなった訳なんですよね。それでですね、口座には600万入っておりまして、ちょっと今、なんとか工面しようとしていることろなんですよ」
私「600万・・・」(なんでもいいけど、言葉の言い回しめちゃくちゃじゃね!?)
男3「ええ、今日中に600万いるんですよ。ちょっとこちらでもなんとかしますので、また電話しますから」
と、金額だけ出て、電話は終了。

お巡りさんにはもちろん上記を伝えましたが、なんか、雲行きが怪しいかもって話になりました。

10時20分、6度目の電話。
私「はい」
男3「あ、お母様ですか?今ですね、私の母がなんとか400万用意してくれることになりまして、残りの100万から200万をお母様にも用意してもらえたらと思うんですよ」
私「はぁ・・・」
男3「ちょっと息子さんに代わりますね」
男1「あ、そういうわけなんだ。いくらかなんとかならないかな?」
私「あのね、あなたのやったことでしょう?自分の口座からおろして払いなさい」
男1「いや、だからさ、口座取られちゃったんだよ」
私「だから、自分の口座から払えばいいでしょ?大人なんだからそれくらい分かるでしょ?」
男1「いや、俺の口座も取られちゃったんだよ」
私「は!?あんた、馬鹿?口座持ち歩いてたの!?」
男1「うん」
私「はぁ~!?あんた、本当に馬鹿じゃないの?いい大人が何やってるの!?口座持ち歩く馬鹿がどこにいるの!?」
男1「ごめ~ん、悪いと思ってるよ。けど、しょうがないじゃん」
私「ほんと、何考えてんだか分かんないわ、この馬鹿は!!」(お巡りさん、ここで「奥さん、煽らなくていいです~」とアドバイス。いや、少し言ってやらないと気がすまないのよ、私)
男1「ごめんって。だからさ、100万でいいから出してもらえないかな?明日返すからさ」
私「・・・100万って・・・あんたねぇ」
男1「今、いくら持ってる?」
私「あるわけないでしょう!!お母さん、病気したの知ってるでしょう?」
男1「分かってるよ。分かってるけどさ、少しでいいから、何とかしてよ」
私「・・・どれだけあるか・・・」
男1「5分くらいで調べられるかな?」
私「・・・まぁ、5分もあれば・・・」
男1「じゃ、5分後電話するから、調べといて」
私「分かったよ」
で、電話終了。
お巡りさん、苦笑いしてます。
すみません、遊びすぎました。

10時28分、7度目の電話。
私「はい」
男1「あ、俺だけど、どう?いくら出せそう?」
私「・・・あ~、70万ならなんとか」(いけね、忘れてた)
男1「は!?それだけ?なんとか100にならない?」
私「100ってあんた・・・それしか出せないよ」
男1「そこをなんとか、100にしてよ」
私「あんたねぇ、こっちだって大変なのに」
男1「いや、わかるけどさ、そこをなんとかしてよ」
私「・・・あの定期下ろす・・・いや、でも・・・あっちに15・・・100なんとかするかい?」(独り言のようにブツブツつぶやいてます)
男1「あ、100大丈夫?」
私「仕方ないでしょ。もうわかったよ、100万何とかするから」
男1「ありがとう~。明日絶対返すから。ちょっと上司に代わるから」
男3「あ、お母様ですか?100万用意してくださるそうで、ありがとうございます」
私「いえ、この度はうちの息子のためにすみません」
男3「いやいや。今、私の母も銀行に下ろしに行ってくださっていまして、1件目は下ろさせてもらえなかったようなんですよ。今ね、ほら、色々とありまして、銀行も大金を下ろそうとすると、何に使うのか、詐欺じゃないかって色々聞かれちゃううようなんですよ。それでですね、うちの母なんかは、もう84になるんですが、体が思うようにならないので、何かあった時のために手元に現金を置いておきたいって言ったら下ろせたようなんですよ。お母様には嘘をつけと言うわけではないのですが、どうですか?何か大金が必要な事ってないですかね?」
私「そうだねぇ~、冷蔵庫を買うとか、TVを買うとかかねぇ~?」
男3「あ~、家電ですね、それで大丈夫でしょう。ちなみに銀行ですか?ゆうちょですか?」
私「両方です」
男3「え?2箇所ですか?」(ちょっと嬉しそううな声ですわね)
私「はい」
男3「どういう割合ですかね?50、50ですかね?」
私「はい、50ずつです」
男3「それはいいですね、どちらもカードですよね?」(すっごく嬉しそうな声です~)
私「いやぁ~、銀行はカードだけど、ゆうちょはハード持ってないです」
男3「あ、それでしたら、銀行はカードで下ろしちゃってください。ゆうちょはですね、聞かれたら家電を買うっていえば下ろせると思いますんで」
私「分かりました。下ろしたらどうすればいいですかね?」
男3「どれくらい時間かかります?」
私「ゆうちょは近所だし、銀行も近いから10・・・いや15分くらいで下ろせるかと思います。どうしたらいいですか?」
男3「そうですか。では私の携帯番号を教えますので、100万そろいましたら電話ください」
で、ここで携帯番号ゲット。
私「分かりました。下ろしたら電話します」
と、電話終了。

やはり暗雲~。
これは振込ではなく、取りに来るか、持って来いのパターンだそうで・・・
口座凍結は諦めるしかないようです。
次の電話で、警察に通報済みと伝えて終了することになりました。

15分どころか、40分放置しました。

待ってる間、年配のお巡りさんがオブツーサを見つけ、多肉談義に花が咲きました。
若いお巡りさんも、「多肉って葉っぱ捨てても殖えますよね~」と・・・
知ってるってことは、好きなの??

そして、11時20分、電話をかけました。

・・・こちらはソフトバンクです。おかけになった番号は、現在、電源を切っているか電波の届かないところにいるため、おつなぎできません。

11時22分、再度電話。
男3「はい」
私「田中さんの携帯でしょうか?」
男3「・・・・・・」
私「もしもし?田中さんの携帯でしょうか??」
男3「・・・もしもし?」
私「もしもし??田中さんの携帯でお間違いないでしょうか??」(この辺、怒鳴ってます)
男3「あぁ、はい、田中です」
私「遅くなってすみません。100万下ろしてきました。どうすればいいですか?」
男3「あ、おろせましたか。今どちらですか?」
私「自宅です」
男3「そうですか、こちらから取りに伺いたいところなんですが、立て込んでいまして、それは無理なんですね。それでですね、お母様には、上野駅まで持ってきて欲しいんですが、大丈夫ですよね?」
私「無理です」
男3「は!?無理??いや、そう言われましてもですね、私の母も、84なんですが上野駅に向かってもらってるんですね、ですから、お母様にも上野まできてもらわないといけないんですよ」
私「だから、無・理」
男3「いや、無理じゃなくて・・・」
私「そんな遠いとこまで行くの、無・理」(この辺、可愛らしく??ハート飛ばす感じで言ってます)
男3「あの、ですねぇ」
私「っていうか、私、ショウマの母親じゃないし。ショウマの親はとっくに亡くなってるから。もう警察には通報してあるからね」
といった途端、電話は切れました。


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